うーんと、うーんと。
ご飯はケチャップライスだろー。
「すいませーん」
ねぇ、まだ俺選んでないんですけど。
って聞いてないし。
どうしよっかな。
デミグラスソースは決定で。
トッピングがチーズとー。
「このページのここからここまで全部ください」
・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ?!
「何言ってんの長野くんっ」
「何って、注文」
「ここからここまでって、オムライス10個あるよ?!」
「いいのいいの。ココ美味しいから食べられるって」
にこにこと。
長野くんはただ楽しみって感じでのほほんと俺に言った。
言ったんだけど。
この人、結構細いのに食べられるんだろうか。
・・・・なんて。
俺の心配は杞憂に終わり。
「あ、すいませーん。デザートくださーい」
空になった皿の山を見ながら。
長野くんの胃袋の底なし加減にただため息をついたのだった。
「あ、そろそろ時間だ」
腕時計を見て長野くんがそう呟いた。
外はもう夕焼け空。
回った店、3軒。
腹、既に限界を超えてます。
「あそこの限定ランチ、あと30分早ければ食べられたのになー」
胃袋化け物並みです、長野くん。
「時間って?」
「うん。友達を迎えに行く時間」
「え、じゃあ俺帰ります」
「いいっていいって。どうせ帰ったってやることないんでしょ?」
言われて考える予定。
仕事は今日休み。
帰ったら・・・確かにすることなんてないや。
「俺の友達、料理上手いから」
夜ご飯食べようよ。
誘う長野くんのその笑顔が眩しすぎて、眩暈がした。
だから、お腹いっぱいでもう限界だって言いそびれてしまった。
ってか、何で俺今ここでこうしてんの?
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