雨が降る。
太陽を隠すようにして、雨粒を地面に叩きつけていく。
がっかりして空を見上げれば、ほら。
いつも君の笑顔を思い出すんだ。



































































































晴れの好きな僕と、雨の嫌いじゃない君


















































































しとしとと、雨が降る。
これで、3日連続。
続いて降られると気が滅入るんだけど。
スタッフにはすれ違う度に井ノ原さんそろそろ止めてくださいよとか言われるし。
俺の所為じゃないっつの。
読んでいた雑誌にも早々に飽きて、周りを見渡せば。
楽屋の窓辺で、頬杖を着いて外を見ているつんつん頭を発見して、隣を陣取る。
乱暴に座ったからか、思ったより音がして。
窓の外に向いていた健の視線は、俺に向いた。






「井ノ原くん」
「どしたの健ちゃん。外なんかみちゃって」
「雨降ってるからさぁ」






井ノ原くんまたやったなぁと思って、と。
健ちゃんは意地の悪い笑みを浮かべながら俺にそう言った。
お前もか、健。






「そうやってすぐ俺の所為にするー」
「だってそうじゃん」
「違ぇよ!俺が降らせてるわけじゃねぇよ!」






ぷくーっとほっぺを膨らませて見せれば。
はいはいごめんごめん、と適当な謝罪の言葉と、頭を撫でる手。
いつの間にこんな大人になっちゃったんだろう健ちゃん。
いのっち、ちょっと寂しい。























































「・・・ねー」
「ん?」
「井ノ原くんは晴れてる方が好きでしょ?」
「まぁね」






晴れたら傘がない分、荷物減るし。
気持ち的にも明るくなるし。
太陽の光は浴びると気持ちいいし。
洗濯物もふんわり乾いて、いい匂いするし。
いいことだらけじゃん。
指折り思ったことを羅列していけば。
井ノ原くんらしいね、と健は笑って俺を見た。



































































「俺はさ、雨、嫌いじゃないよ」








































突然の健の言葉。
追って、健は窓の外に目を戻す。







「前は嫌いだったんだけど、今は井ノ原くんを思い出すから」







朝起きて雨が降ってて。
いつもならうんざりするはずの自分の気持ちの中に。
阿呆みたいに笑ってる井ノ原くんが浮かぶから。
俺の心の中には井ノ原くんが居て。
雨降ったっていいじゃん、なんてよくわからない開き直り方をしてるから。
いつの間にか、笑顔になる。


























「だから、嫌いじゃないよ」












言って、健は楽しそうに笑った。











「健ちゃんってばホント俺のこと好きなんだなー」
「あ?どっからそれが出んだよ」
「雨が降る度に俺のこと思い出してくれちゃってv」
「・・・そういうとこ無ければいいんだけど」
「こういうところも含めて好きなくせに〜vv」
「あ、剛ーこの前のアレさー」
「しかと?!!」





END
健ちゃんはたまにちょっと男らしい感じがいい。
そんでイノさんはそんな健ちゃんにメロメロなお兄ちゃんな感じがいい。
・・・やっぱ短いなぁこの話。うむむ。
2007.7.11