フラれて元気 俺はメンバーが大好きだ。 言わなくても周りがああハイハイそうだよねなんて呆れ顔をするくらい、好きで好きで仕方ない。 どうしてそんなに好きなのかとかキモいとか言われても、好きなんだからしょうがないわけで。 言ってしまえば恋人でも家族でも配偶者でもバッチコイって感じなのだ。 あくまでも俺が女だったらの話だけどね。 そんな俺の一日はメンバーに絡むことから始まる。 「好きよ健ちゃーーーーんっvv」 「うわウザいキモいちょっと存在寒いからどっかいってよ井ノ原くん」 「ひ、酷いわっ!健ちゃん冷たいっ!!」 「冷たくていいからホントどっかいけよ。俺は今忙しいの」 「ごーーーーう!!健ちゃんに振られたから慰めてーーー!!!」 「あ?ヤダ」 「即答かよお前っ!!」 「井ノ原くんの相手するヒマあったら寝る」 「寝るなら慰めて剛ーーーごーーうちゃーーん」 「・・・・・・・・ぐー・・・・・・・」 「・・・・・・ホントに寝やがったコイツ」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(本読んでる准ちゃんは何か近寄りがたーい・・・)」 「・・・・・・・・・・・・・・・・あれ、イノッチどしたん?」 「・・・・・いやゴメン邪魔して。なんでもないから読書続けて続けて」 「・・・・・・・・・・?・・・・・おん・・」 カミセンは俺に冷たい。 准ちゃんはただ近寄りがたいだけだけど。 いつものことなんだけど、俺はしょんぼりしながらトニセンの楽屋に戻った。 優しい長野くんに構ってもらおう。 「長野くーーーん・・・・って、アレ?」 「よぅ井ノ原」 「何で坂本くんしかいないの?長野くんは??」 「長野ならさっき『近場に美味しい豚まん店があるから出かけてくる』っつってにっこにこしながら出てったぞ」 「なんでだよーーーー俺よりも豚まんの方が大事なのかよーーー!!」 「あっはっは。多分そうだろうな」 「人事かよっ」 「だって人事じゃん」 「まぁねー」 ぴこぴこ 「・・・・・・・・・何やってんの?」 「ん?携帯ゲーム」 「どれどれ・・・ってそれずーーーっと前に俺があげたやつじゃん!」 「そういやそうだなぁ」 「未だにクリアできてないの?!」 「いや、常に一番キープしてるけど」 「じゃあ買い換えろよー!今新しいソフト出てるからそっちやれよー!」 「いいよ、面倒だからこっちで」 「・・・ずーーーっと同じことやって一番になり続けてつまんなくねぇの?」 「んー・・・・もう日常動作みたいになってるからいい」 「マジ?!どんだけ物持ちいいんだよアンタはーーー!!もう仕方ないから今度また新しいの買ってやるって!」 「えー・・・操作方法覚えるの面倒だからいらねぇよー」 「 ど ん だ け 機 械 音 痴 な ん だ よ ア ン タ は よ ! ! ! ! ! 」 苛立つ俺の言葉は、ゲームの世界に戻っていった坂本くんにはもう聞こえてなかったらしい。 ぷーっと頬を膨らませていると長野くんが帰ってきた。 手には大きな袋を持ってる。 湯気の立ってるところを見ると、あれはさっき坂本くんが言ってた豚まんだなー! 「ただいまー」 「お帰り長野くんっ!!!」 「うわー今日もテンション高いねよっちゃん」 「聞いてよ健ちゃんは冷たいし剛は寝ちゃうし岡田は近寄りがたいし坂本くんは古いゲームずーーーーっとやってんだよ!!」 「全部いつものことじゃない」 「そ、そうなんだけどさぁ・・・・・」 そうなんだけどへこむ。 皆俺のこと愛してないんだ・・・!(半泣) 「・・・・ねぇ、よっちゃん」 「んー?」 「健と剛は照れ屋で、岡田は読書してただけで、坂本くんはよっちゃんがくれたソフトが嬉しくて仕方ないからずーーっと使い続けてるって考えたら、よっちゃんは愛されてるってことじゃない?」 「おい長野お前の言ってることは語弊があるぞ」 「・・・・・・・・・・うーー・・・・」 「はいはい。今人気の店で買ってきた蒸したての豚まんあげるから元気出しな」 ぱすぱす、と俺の頭を撫でながら長野くんが笑顔で俺に豚まんの袋を差し出してくる。 「ホント?!いえーーーーい!!」 ご機嫌を直して閉じられた袋を開ければ、おびただしい数の豚まんが所狭しと詰め込まれていた。 数にして少なくとも30個はある。 おかしい。 一人の買い物としてはかなりおかしい。 ・・・・あ、スタッフさんのことも考えて買ってきたのかな? 優しい長野くんの事だからきっと。 「こ、これ誰が食べるの?!!!!」 「俺」 俺の予想を裏切るように自信満々に言い放つ長野くん。 うわ。 食べそうで怖い。 ってな感じで俺の一日はカミセンに冷たくされ、上の二人(というか主に長野くん)に慰められて幕を閉じるのだった。 明日こそカミセンに振り向いてもらうように、俺頑張る!! >イノさんがカミっこにフラれても元気だなぁという漠然とした話。オチなくなったので強制終了で(笑) |