1. 言い争い(存在価値理論設定)



俺たちの一日はお小言のような言い争いから始まる。



「いーーーのーーーはーーーらーーーっ!!!!」
「・・・・ぅー・・・るっせぇなぁ・・・」
「おめーいつまでグースカ寝てるつもりだ朝ごはんの片づけが出来ねぇんだよとっとと起きろ阿呆!!」
「ヤダー俺今日休日だもーん・・・」
「知ってるよ!ついでに俺も休日だコラ!!同じ職場で働いてて相手のスケジュール知らねぇのはお前くらいだっつの!!!」
「・・・・・ぐー・・・・・」
「ほーぅ。いい度胸だイノ」




何かを含んだ、くぐもった松岡の声を布団に潜って夢現に聞いていると。





ざく





ものが刺さる音に身体を起こせば、目に入るは包丁。






ガバ!!!!!!!!






「くぉの野郎松岡お前俺のことを殺す気か新手のバイオレンス満載な起こし方しやがって!!!!」
「あぁ悪ぃ悪ぃ手が滑った」
「何その棒読みの謝罪!しかもここキッチンじゃないから寝るところだからいくら手が滑ったって偶然包丁がここに吹っ飛んできて刺さることなんてありえないからーー!!!」
「今たった今ココでちょうどその偶然が」
「起こるわけねぇだろふっざけんなよお前表出ろ!!」
「あー表出てやってもいいからとりあえず朝飯片付けてくれ」
「何この温度差?!一人で騒いでる俺が恥ずかしい子みたいだからマボやんその棒読みヤメテ」
「今更気づいたのかよお前自身が恥ずかしい子だったっつーことに」
「ノゥ!!俺プラスマボやんのコンビになって初めて恥ずかしい子ズに」
「俺を巻き込むなっつの」





ぺちん、と額に突っ込みを一つ食らって。
それで完全に覚醒した。
現在、朝8時半。
まだ寝たい俺。
だけど松岡の朝飯も食べたい俺。
ずるずると身体を引きずって居間に向かえば、日本の典型的朝ごはんがセッティング済みだった。





「おはよう」



清々しいほどの松岡の笑みが眩しい。
いや、憎たらしい。
普段よりも開かない目を擦りながらおはよう、と返して。
そのまま、いただきますをした。




味噌汁を啜ってこんな奥さんいたら幸せだろうなぁ、なんて真面目に考えちゃったのは内緒。





>悪友の名前お題その1。ルームシェアするとこの二人が一番面白いんじゃないだろうかと想像しつつ。