07:添い寝
下の3人が眠りに落ちて。
しん、と静まり返った部屋に上の3人が集まっている。
「快彦」
明日の弁当の中身の希望でも聞こうかと思い、昌行はソファの上にいた快彦に声をかけた。
しかし、返事はない。
「・・・快彦?」
覗き込めば、彼はソファに背を預けて腕を組み、目を閉じていた。
すぅすぅと気持ち良さそうな寝息を立てて。
「お疲れだね、よっちゃん」
「そうだなぁ」
「でもぜんっぜん変わってないよね、寝顔」
「ああ」
幸せそうに口を開けて眠るその顔に、俺たちはふわりと和む。
「昔、よっちゃん一緒に寝たいってよく言ってたよね」
「父さんや母さんじゃなくて、何故か俺たちに言ってたんだよな」
まだ快彦が俺たちをまぁくん、ひっくんと呼んでいた頃。
俺たちへの懐き方は半端なくて。
何かある度についてきては、一緒がいいとダダをこねていた。
「・・・久しぶりにしてあげようか、添い寝」
きっと大人になったからって我慢してるだけなんだよね、と博は微笑む。
それはそうだな、と思う。
人の性格はそう簡単には直らないから。
寂しがり屋の快彦。
小さい頃のコイツを思い出して。
多分博も同じことを考えていたんだろう。
二人同時に吹き出してしまった。
俺たちにしてみれば、いつまでたってもコイツは子供のままなんだ。
「・・・・・・あれ」
快彦が目を覚ました時。
両隣には寄り添うようにして博と昌行が眠っていた。
――――――――――かわんねぇよな、二人とも。
その姿を見て快彦は嬉しそうに笑い。
彼らを起こさないように、そっと身じろいで目を閉じた。
>ベッドで寝ないのが謎。
2006.8.12