25:本当は、大好きなんだよ。






寝転がってテレビを見ながら笑う俺。
その足をぎゅむっと踏まれた。
顔を上げて振り向けば、そこには可愛らしい健ちゃんの顔が・・・・。





「快兄ジャマー」
「いてててててててて!」
可愛い顔して酷いこと言いながら俺を踏みしめるように上に乗る。
ってちょっと!!何でわざわざ踏むの?!
跨いでくれればいい話じゃないの?!





「健ちゃん酷いよー!」
「だってジャマなんだもん」
ジャマって・・・ジャマってひっどーい!!
「もーよっちゃん、泣いちゃうんだから!」
顔を両手で隠して泣くフリをすると。
「うわ、自分で自分のことよっちゃんとか言ってるよー」
なんて言って、健ちゃんが引いてるのがわかった。
「だってよっちゃんだもん!」
よっちゃんがよっちゃんって言って何が悪いんですかー?
口を尖らせてそう問い詰めるとぐっと詰まる。
おっ、珍しく俺の勝ち??
思ってガッツポーズを決めようとしたら。







「その年でよっちゃんとかいうのがキモいの」
と、横からざっくりと切られました俺。
剛ちゃん、それは痛い。








「いいじゃん!年をとってもよっちゃんはよっちゃんだもん!」
「きーもーちーわーりーぃ」
「うおっ」
言いながら背中に乗ってくるもんだから、思わず呻いてしまった。
剛一人ならまだしも。
「あっ、俺も!」
なんて言って健ちゃんまで追加ですか。
お兄ちゃん床に沈みかけてるよー窒息死したらどうすんの。
しっかしめきめきと体重を増やしていく弟たちだな。





「重くなったなぁ、二人とも」





そう言えば。
嬉しそうに笑って、背中の上でぴょんぴょん暴れる。
ちょ、ちょっと。
お兄ちゃん、限界。







「「うわっ」」









俺は横に転がって双子を振り落とした。









「「なにすんだよぉ」」
「だって重いんだもん」
文句を言うと、にやりと意地悪い顔に変わる双子ちゃん。




「そうだねー快兄は非力だもんねー仕方ないよねー」
「博兄なんて俺たち二人を軽々持っちゃうぜ」
「昌兄だって出来るよー」
「あ、そうだな。出来ないのって快兄くらいか」
「だっさーい」
「っていうか男じゃないんじゃねぇ?」






































































かっちーん。
そこまで言われると、よっちゃんキレちゃう。























「おーまーえーらーーー!!!」
「「うわーーー!!」」
立ち上がり、二人を捕まえて片手でそれぞれを抱き上げる。
「見ろーー!!」







すっげーだろ!
俺だってやる時はやるんだって!
見直したか?
ってか非力とか失礼だから言うなー!








そう言おうとして、とどまる。
だって、二人ともめっちゃめちゃ楽しそうに笑ってるから。
俺も楽しくなっちゃったんだもん。













「お前らだーーーい好きだーーーっ!!」










そう叫んで限界まで双子を上に持ち上げた。

















いっつもウザいとか言われてるけど。
ホントは好きでいてくれるって、自惚れていいんだよな?





>お兄ちゃんと双子、好きです。




2006.8.29