「イノー」
「・・・・・・よぉ、松岡」
「・・・もしかして、また?」
「・・・・・・(無言で頷く)」
「あっちゃー・・・・・・っていうか思い始めてどれくらいだったのよ?」
「・・・・・・一ヶ月」
「早ぇよ!もっと愛を暖めろよ!」
「五月蝿ぇなぁ・・・俺はこういうやつなんだよ」
「あー、そういやそうだわ」
「だろ・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・ったくよーじめじめじめじめ湿っぽいなお前はまだ露の時期にゃちと早ぇぞ」
「フラれたら誰でもそうなるだろうが」
「俺はならないね!キッパリ忘れて次のヤツ見つける!」
「・・・とか言って、この間ウチに一升瓶抱えて泣きながら駆け込んできて散々愚痴った挙句仕事ある俺のことをお構い無しに部屋でグースカ寝やがったのはどこのどいつだっつーの」
「んなもん忘れた」
「・・・・・・」
「あのなー、お前のことは俺が一番知ってんだよ。お前も俺のこと一番知ってんだろ?」
「・・・・・・うん」
「こーんなイイヤツ振る女なんてどうせ大した女じゃなかったんだって、な?」
「・・・そう、かな」
「そうだよ」
「・・・そっか」
「おう!だからんな顔すんな。元々大して格好よくねぇんだから、下向いてたら余計ぶっさいくだぜ。お前は上見て馬鹿みたいに笑ってるくらいが丁度イイって」
「・・・・・・お前ドサクサに紛れて傷心な親友になんてこと言うんだよ」
「下手な慰めよかこっちのが気持ち浮くだろ?」
「・・・・・・確かに」
「俺が居るって。死ぬまで彼女出来なくても俺が居りゃ退屈しねぇだろ?」
「くっせーよ、松岡」
「俺はこういうヤツなんだよ」
「あっはっは!たーしーかーにー!」
「今日は朝まで付き合ってやるよ、井ノ原」
「んなこと言うと本当に朝まで帰さないぜ、松岡」




「「・・・上等」」




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こんな悪友のやりとりがいいです。
失恋も悲しくなくなるほどの楽しいやり取り。

2007.9.15